どうも!
アガベ沼から抜け出せないアラサー男子です。
\この記事を書いた人/
About me
hitorizumu運営者 – oi –
- 園芸歴3年目のアラサー会社員
- 賃貸で約30種の植物とボタニカルライフ満喫中
- アガベ、パキポディウムが好き
僕は2022年からアガベの沼にハマり、いろいろなプラ鉢、陶器鉢を試してきました。
アガベ初心者だった頃は、園芸に関する知識がまったく無かったので、
- SNSでみんなが使っている鉢の名前が分からない…
- 定番の鉢ってどこで買えるの?
- アガベの育成におすすめの鉢はどれ?
といった疑問がありました。
園芸に詳しい友人もおらず、書籍やネットを活用してひたすら調べていました…
本記事では僕の経験をもとに、アガベ初心者の方に向けて
- アガベ用の鉢の選び方
- アガベにおすすめのプラ鉢・陶器鉢
をまとめておこうと思います!
先に結論として、本記事でご紹介している鉢をリストアップしておきます!
忙しい方は下記のボタンをタップして下さい!
おすすめの鉢を紹介している見出しへジャンプします!
アガベ用の鉢の選び方を徹底解説!
アガベを育成するための鉢について、選び方のポイントをまとめました。
- 通気性・排水性の良い鉢を選ぶ
- 素材で選ぶ
- サイズで選ぶ
通気性・排水性の良い鉢を選ぼう
アガベ用の鉢を選ぶ際に最も重要なのが、通気性と排水性になります。
アガベはとても丈夫な植物です。
通気性と排水性が良ければ、基本的にどんな鉢でも育成可能です!
アガベの原産地であるメキシコは、一年中乾燥した気候が続く地域です。そのような環境の中で自生しているアガベは、通気性と排水性の悪い鉢で育てると徒長する可能性が高くなります。
葉同士の間隔が広くなる、葉が長くなる等、だらしない姿に成長してしまう現象のこと!
主に、以下の3つが原因で起きてしまいます。
- 日当たりが悪い環境で育てる
- 水捌けの悪い土を使用する
- 通気性と排水性の悪い鉢を使用する
そのため、アガベを締まったボール型に育てたいなら、通気性と排水性に優れている鉢を選ぶことがとても重要となります。
具体的には、
- 陶器鉢の場合:鉢底穴が大きく、排水性に優れるもの
- プラ鉢の場合:底面にスリットがあるもの、または鉢底穴が大きいもの
を選ぶことをおすすめします。
素材で選ぼう
鉢は素材によって、主に以下の2種類に分類されます。
- プラスチック鉢(通称:プラ鉢)
- 陶器鉢
それぞれの特徴を表にまとめました。
項目 | プラ鉢 | 陶器鉢 |
---|---|---|
重さ | 軽い | 重い |
通気性と排水性 | 低めだが底面にスリットがあればOK | 素材が呼吸するため高い |
耐久性 | 長持ちする | 割れやすいが適切に扱えば長持ちする |
デザイン性 | シンプルで統一感が出る | デザイン性が高くバリエーション豊富 |
コスト | 非常に安価 | 高価 |
プラスチック鉢
プラスチック鉢は非常に安価のため、アガベ初心者にとてもおすすめです。安いものだと1個あたりの価格が数十円なので、気軽に購入することができます。
プラ鉢は基本的に通気性・排水性があまり良くありません。しかし、通気性と排水性を改善するために、底面にスリットを設けたプラ鉢(通称スリット鉢)も販売されています。
僕も初めてのアガベはスリット鉢で育成しました!
アガベを育てる上で通気性と排水性はとても重要なので、プラ鉢を使用する際はスリット入りのものを選ぶことをおすすめします。
見た目は地味ですが、シンプルが故に統一感が出るというのもメリットの1つ。あえて同じプラ鉢のみで統一する事で、
- 統一感が出てインテリア性UP
- 育成スペースを有効活用できる
といった効果も期待できます。
富士砂などの化粧砂を敷いてあげることで、プラ鉢でもオシャレな外観にすることができますよ。
また、デザイン性重視のおしゃれなプラ鉢も存在します。価格は数百円と若干高くなりますが、インテリア性がとても良いのでおすすめです。
陶器鉢
陶器鉢の魅力はなんといってもデザイン性。特有のテクスチャーとセンスの光るデザインは、プラ鉢には超えられない壁だと思います。
特に個人作家が制作した陶器鉢(通称:作家鉢)は人気が高く、「鉢を集めて飾る」という新たな沼に沈んでしまう方もいるとかいないとか。
プラ鉢に比べて重いですが、風などで倒れにくいというメリットも。屋外で使用しても安心感があります。
また、陶器には「呼吸をする」という性質があります。陶器は多孔質であり、目に見えない小さな穴が無数にあいているため、
- 鉢に水分が浸透し、土が乾きやすい
- 鉢内に熱がこもりにくい
といったメリットがあります。
陶器鉢の価格相場は数千円〜数万円になります。高価ではありますが、お気に入りのアガベをお気に入りの陶器鉢に植えるというのは、アガベ育成において満足度の高い楽しみ方だと思っています。
サイズで選ぼう
アガベには深さと幅のバランスが取れた鉢を使用しましょう。深すぎる鉢は水はけが悪くなる可能性があるため、適度な深さの鉢を選ぶことが重要です。一方、鉢の幅については、根が横に広がることを考慮してアガベの幅よりも少し広めのものを選ぶと良いでしょう。
自分の経験上ですが、アガベの幅よりも大きすぎる鉢に植えると、急激に成長してしまいかっこいい形が崩れてしまいます。鉢が大きすぎると用土がたくさんの水分を含んでしまい、徒長に繋がるのだと考えています。締まった株に育てたいなら、アガベの幅よりも少し大きいくらいのサイズの鉢をおすすめします。
また、アガベは比較的成長が遅いため、頻繁に鉢を変える必要はありません。植え替えの頻度としては、1〜2年に1回でOKです。成長を見越して、次の数年間でアガベが快適に成長できるサイズの鉢を選ぶと、植え替えの頻度を減らすことができます。
アガベにおすすめのプラスチック鉢まとめ!
アガベの育成におすすめなプラスチック鉢をまとめました!
圧倒的人気の「プレステラ」
アガベの育成に最も使われている鉢が、日本ポリ鉢販売株式会社から販売されている「プレステラ」シリーズです。
機能性 | 5.0 / 5.0 |
---|---|
おしゃれさ | 3.5 / 5.0 |
価格 | 5.0 / 5.0 |
プレステラがアガベ愛好家の間で圧倒的な人気を誇る秘訣は、鉢の底面に設けられた8箇所のスリットにあります。
このスリットには、
- 通気性、排水性が良くなり根腐れしにくい
- 根のサークリング現象が抑制される
といった効果があり、アガベの育成に適した環境を作ることができます。
硬質プラスチックのため、ぐにゃぐにゃと変形することもなく扱いやすいです。価格も1個あたり数十円と安く、まとめ買いもしやすいです。
僕は思い切って100個まとめ買いしました!意外とすぐになくなります笑
サイズのバリエーションも豊富で、アガベの子株〜中株まで対応可能です。アガベのサイズにもよりますが、「プレステラ90」が最も使いやすく感じています。
商品名 | 縦[mm] | 横[mm] | 高さ[mm] |
---|---|---|---|
プレステラ75 | 75 | 75 | 57 |
プレステラ90 | 90 | 90 | 74 |
プレステラ105 | 105 | 105 | 80 |
プレステラ90 深鉢 | 90 | 90 | 112 |
プレステラ105 深鉢 | 105 | 105 | 120 |
プレステラ120 深鉢 | 120 | 120 | 130 |
驚異的な通気性「マジカルポット」
機能性 | 5.0 / 5.0 |
---|---|
おしゃれさ | 3.0 / 5.0 |
価格 | 5.0 / 5.0 |
マジカルポットは、プレステラを販売している日本ポリ鉢販売株式会社と、株式会社ジャットの共同開発で生まれた商品です。
全周に渡ってスリットが設けられており、通気性と排水性がバツグンに良いプラ鉢です。このスリットのおかげで、アガベのような根が太い植物もサークリング現象が起きにくくなります。
さらに、鉢底もほとんどが丸穴・角穴で構成されており、驚異的な排水性を誇ります。
スリットや穴が多いため強度が心配になりそうですが、実際に触ってみるとかなり硬く、簡単に変形することはありませんでした。
陶器鉢のように美しい「セラアート」
機能性 | 4.0 / 5.0 |
---|---|
おしゃれさ | 4.5 / 5.0 |
価格 | 4.0 / 5.0 |
セラアートは、明和株式会社から販売されている丸型プラ鉢です。マットな質感のためプラ鉢特有の安っぽさがなく、高級感のある見た目に惹かれる園芸家が多いです。
鉢底の排水穴はこんな感じ。プレステラやマジカルポットには敵いませんが、排水性は悪くないと思います。念の為、用土は水捌けの良いものを使用して下さい。
プレステラやマジカルポットのようなスリット鉢よりも、土の乾くスピードは遅めになります。あえてこの特性を利用して、水切れが心配なアガベの子株・実生株によく使用されている印象です。
サイズバリエーションが豊富で、アガベの成長段階に合わせて選びやすいというのもセラアートの利点です。
大株のアガベも育てられる「菊鉢」
機能性 | 4.5 / 5.0 |
---|---|
おしゃれさ | 2.5 / 5.0 |
価格 | 3.0 / 5.0 |
菊鉢はその名の通り菊の成育に適した鉢で、どっしりとした寸胴な見た目が特徴なります。
プレステラやマジカルポットは、小さめのサイズラインナップとなっているため、大きく成長したアガベには対応していません。
それに対し、菊鉢はだいたい5号以上のラインナップとなっているため、アガベの大株をプラ鉢で育てるなら菊鉢一択と言えるでしょう。
アップルウェアー株式会社が販売しているこちらの菊鉢は、底面にスリットが設けられており、排水性が良さそうなためおすすめです。
インテリア性抜群!「BLACK PLASTIC POT」
機能性 | 4.0 / 5.0 |
---|---|
おしゃれさ | 5.0 / 5.0 |
価格 | 3.0 / 5.0 |
BLACK PLASTIC POT(ブラックプラスチックポット)は、その名の通りブラックカラーのプラ鉢です。marvistaというメーカーから販売されています。
デザインのバリエーションが豊富で、
- ボウル型
- シリンダー(円柱)型
- キューブ型
などなど、さまざまな鉢の形状が網羅されています。
楽天市場のSHALLOWというショップがたくさんのラインナップを取り扱っているのでおすすめです。
このプラ鉢はシンプルながらデザインが秀逸で、インテリア性に優れている点が魅力です。先ほどご紹介したプレステラ等は、どうしても生産業者のような印象になってしまいますが、このBLACK PLASTIC POTは陶器鉢と肩を並べられそうなオシャレさです。
鉢底穴は無く、桐やドリルを使ってセルフで穴を開ける必要があります。やや面倒に感じるかもしれませんが、植物の種類に合わせて鉢底穴のサイズを自由に変えられるため、多くの植物に対応可能な鉢と言えるでしょう。
アガベを育てる場合は、排水性を重視して大きめの鉢底穴を開けるようにしましょう。
アガベにおすすめの陶器鉢まとめ!
次に、アガベにおすすめな陶器鉢をご紹介します。
陶器鉢は非常にバリエーションが多いので、主にネットショップで入手可能なものに絞ってご紹介しています。
市野伝市鉢
市野伝市鉢(いちのでんいちばち)は、兵庫県の窯元で製造されている歴史のある陶器鉢です。略して「伝市鉢」と呼ばれています。
コウロ型と呼ばれるシリーズが特に人気で、ネットショップでは在庫切れになることが多々あります。
こちらの記事で詳しくレビューしています。
こちらから購入することができます。
KAMIYAMA 信楽焼
KAMIYAMAの信楽焼シリーズは、滋賀県の株式会社かみ山陶器から販売されている陶器鉢です。
信楽焼(しがらきやき)と呼ばれる滋賀県甲賀市信楽町の伝統的な手法で作られており、独特なテクスチャーが感じられます。
ボウル型や縦長型など様々な形のラインナップがあります。楽天だとSHALLOWというショップが数多く取り扱っており、僕もここから購入しました。ぜひ覗いてみてください。
KAMIYAMAの鉢はどれも大きな鉢底穴が設けられており、排水性バツグンです。
人気商品のため、伝市鉢と同様に在庫切れとなっていることが多い印象です。ひとめぼれした鉢は、売り切れる前に購入することをおすすめします。
BIJIN TOUKI(美人陶器)
美濃焼で有名な岐阜県土岐市の窯元「BIJIN TOUKI(美人陶器)」にて制作された鉢です。
個人的におすすめしたいのがHINOKIシリーズです。檜の表皮からインスピレーションを受けて制作された鉢とのこと。和モダンな見た目が素敵です。
梅花皮(かいらぎ)という技法で作られており、表面にはヒビ割れのような模様がいくつも入っています。この無骨なデザインがたまらないです。
鉢底穴も大きく、排水性が重要なアガベの育成にも適していると思います。
アガベ用の鉢はどこで買える?おすすめのショップまとめ!
アガベ用の鉢はどこで買えばいいの?
そんな疑問にお答えします。
ホームセンターや園芸店で探す
プラ鉢も陶器鉢も、ホームセンターや園芸店で取り扱っていることがあります。特にアガベ専門のショップであれば、基本的にどこでも取り扱っている印象です。
ただし、近場にアガベのショップがなかったり、大手ホームセンターでも取り扱っていないケースもあります。
僕の近所のホームセンターには、プレステラさえ売っていませんでした…
また、プラ鉢に関しては園芸店だと単価が高く設定されていることが多いため、園芸店で1個ずつ買うよりも、ネットでまとめ買いする方が基本的にお得になります。
ネットショップだと楽天の所沢植木鉢センターがおすすめです。プレステラ90の100個セットなら、送料を無視すると1個あたり20円ほどになります。
僕も過去に100個まとめ買いしましたが、あっという間になくなってしまいました。
実生を始めると一瞬でなくなりますよ!
陶器鉢ならShallowかTOKYがおすすめ!
陶器鉢なら、楽天市場のSHALLOWというショップがとてもおすすめです。
注文から発送までスピーディーで、きちんと緩衝材を詰めて梱包してくれるので、いつも安心して利用させてもらっています。
先ほどご紹介した
- 伝市鉢
- KAMIYAMAの信楽焼鉢
- プラ鉢の「BLACK PLASTIC POT」
は、Shallowさんがたくさんのラインナップを取り扱っています。以下ボタンからショップのページをご確認ください。
また、「TOKY」というショップもおすすめです。公式オンラインショップか実店舗で購入することができます。価格帯は高めですが、デザインが秀逸な陶器鉢をたくさん扱っています。
東京に実店舗があり、自分も過去に訪れてひとめぼれした鉢を購入させて頂きました!
アガベ関連のイベントに行ってみる
アガベ関連のイベントに行ってみるのもおすすめです。アガベだけでなく、定番のプラ鉢や陶器鉢、自作の3Dプリンター鉢なども販売されていることが多いです。
終わりに
本記事では、アガベ用の鉢の選び方と、プラ鉢・陶器鉢のおすすめ商品をご紹介しました。
お好みの鉢は見つかりましたでしょうか?鉢はバリエーションが非常に豊富で、更なる沼が広がっています。
「こんな鉢もおすすめだよ!」という方がいらっしゃいましたら、コメント欄で教えて下さると嬉しいです!
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